紙箱の底形状はどう選ぶ?キャラメル箱・ジゴク底・ワンタッチ底の違いを解説
パッケージの仕様を検討していると、キャラメル箱に見られるシンプルな「差し込み式の底」や、「ジゴク底」「ワンタッチ底」といった言葉を目にすることがあります。どれも一見すると同じような紙箱ですが、箱の底を見てみると構造は大きく異なります。
前回の記事(内部リンク 実績ページ)「紙の『坪量』とは?パッケージに使う紙の厚さと強度を解説」
で、パッケージの強度は紙の厚さだけで決まるものではなく、箱の形状や底の構造なども含めて考えることが重要です。とご紹介した通り、底の構造によって商品の自重に対する耐荷重性能だけでなく、箱詰めの生産性や製造コストも変わってきます。
今回は、紙箱でよく使われる「キャラメル箱」「ジゴク底」「ワンタッチ底」の3種類について、それぞれの構造や強度、組み立てやすさ、コストの違いを分かりやすく解説します。
1.シンプルで使いやすい「キャラメル箱」

キャラメル箱は、箱の上下に差し込み式のフタが付いた、代表的な形状です。「サック箱」と呼ばれることもあります。箱本体はあらかじめ側面が糊付けされた平らな状態で納品され、使用するときに箱を起こし、上下の蓋を折って差し込むことで完成します。構造がシンプルなため、比較的製造コストを抑えやすく、組み立ても簡単です。食品、化粧品、雑貨など、幅広い商品に使用されています。一方、底面も差し込みによって閉じる構造のため、重量のある商品では底が開く可能性があります。そのため、軽量の商品や、内容物が箱全体に収まり底面へ大きな荷重がかからない商品などに向いています。ハコスグの制作事例でも、軽量でコンパクトな商品にキャラメル式の箱を採用しています。
キャラメル式の制作事例はこちら(内部リンク 実績ページ) |とにかくコンパクトでシンプルな箱がほしい!
2.底を組み合わせて強度を高める「ジゴク底」

ジゴク底は、底面にある複数のフラップを順番に折り込み、互いにかみ合わせることでロックする構造です。「底ロック」「下組箱」などと呼ばれることもあります。底面を四方から組み合わせるため、キャラメル箱よりも底が開きにくく、ある程度重量のある商品にも対応しやすくなります。一方、底を一つひとつ折り込んで組み立てる必要があるため、箱詰め時には多少の作業が必要です。底面の強度を確保しながら、箱自体のコストも抑えたい場合に使いやすい形状です。
ここで注意したいのが、瓶の底や球状の商品など、底面の中央など狭い範囲に荷重が集中する場合は、底がたわむ可能性があります。その場合には、箱の底に別の板紙を1枚敷いて荷重を分散したり、ワンタッチ底など別の構造を検討したりします。
3.強度と組み立てやすさを両立する「ワンタッチ底」

ワンタッチ底は、その名前の通り、平らに畳まれた箱を起こすだけで底面が自動的に組み上がる構造です。底面を構成する蓋の一部が製造時にあらかじめ糊付けされており、箱の側面を広げる動きに連動してあっという間に底面が形成されます。これにより、自動箱詰めラインを構築しやすく、大量生産品に向いています。さらに、キャラメル箱やジゴク底と比べて底面強度が強い特長があります。そのため、瓶を使用する商品や電化製品など比較的重量のある商品に多く採用されています。ただし、底部分の糊貼り工程が増えるため、箱そのものの製造コストはキャラメル箱やジゴク底より高くなる傾向があります。
ワンタッチ底の制作事例はこちら(内部リンク 実績ページ)|重量感のある商品に耐えられる箱がほしい!
3つの底形状を比較すると
おおまかな違いをまとめると、次のようになります。

箱単価だけではなく、箱詰めの作業コストも考える
ジゴク底は、ワンタッチ底に比べて箱自体の製造コストを抑えやすいですが、底を手作業で組み立てる必要があります。一方、ワンタッチ底は箱を起こすだけで底面が形成されるため、組み立て時間を短縮できます。そのため作業費まで含めると、数量や作業条件によってはワンタッチ底の方がトータルコストを抑えられる場合があります。必要な数や作業条件も鑑みて底形状を選ぶことが大切です。
ハコスグでは、パッケージの設計・製造だけでなく、組み立てや箱詰めなどのセットアップ作業も一貫してお引き受けしています。そのため、数量や作業条件をお聞かせいただければ、ジゴク底とワンタッチ底それぞれの資材費・作業費を含めて比較し、どちらが適しているかご提案することも可能です。
商品と作業工程に合った箱形状をご提案します
商品の条件や使用方法によって適した箱の形状は変わります。ハコスグでは、パッケージの設計・加工ノウハウを活かし、商品の重量や形状、梱包方法、予算などを踏まえて提案しています。「どの底形状を選べばいい?」「今の箱より底を丈夫にしたい」「箱詰め作業を効率化したい」といった段階でも、お気軽にご相談ください。