クリアケースで視認性をアップ

これまでの箱研究コラムは、紙製のパッケージについて掲載してきましたが、今回はクリアケースについてご紹介いたします。クリアケースはPETやPPをはじめとした厚み約0.25㎜~0.4㎜の透明プラスチック素材を用いたパッケージのことを指し、紙製のパッケージと同様に広く普及しています。
クリアケースの特長
透明性の高さ
PETやPPなどのプラスチック素材を使用することで、中身が透けて見えるようになり店頭において商品の視認性が確保されます。
多様な形状
汎用的な直方体だけではなく、筒状のスリーブやピロー式と呼ばれる枕の様な形状のものなど紙同様の形状表現が可能です。
選択可能な素材
クリアケースといっても、PETやPP、PVC(塩ビ)などの素材があり、目的に合わせて透明度や耐久性の異なるものを選択することができます。

クリアケースの素材選びについて
クリアケースによく使用される素材としては前述のとおり、PET、PP、PVCがあります。透明なプラスチックとしては共通していますが、それぞれ以下のような特徴があります。

PET素材は透明度が非常に高いためより鮮明に商品をみせることができます。クリアケースにおける耐衝撃性を重視するならば、PPが最も優れています。柔軟性があり、ほとんど割れる心配がありません。パッケージを使用する状況に応じた適切な素材選びが大切です。
クリアケースに適した商品の例
PET素材の場合

PET素材を使った香水用パッケージ
ガラスのショーウインドウのような高い透明度を活かせるパッケージ。リップやアイシャドウパレットなど、商品の意匠性をしっかりアピールしたい際におすすめです。
PP素材の場合

PP素材を使った歯ブラシ用パッケージ
食品の二次包装など冷凍を伴う場合は適性面でPP素材がおすすめです。また、比較的コストが安いことに加え、ソフトな透明感があることから、最寄り品の店頭差別化などにも採用されています。
PVC素材の場合

PVC素材を使った簡易ポーチ
PET並みの透明度とPP並みの傷つきにくさを兼ね備えているため、たとえばネットショッピングなどの消費者への発送を伴う商品におすすめです。さらに加工が容易なため、簡易ポーチに仕立てて化粧品のトラベル用パッケージとして展開すれば、携帯用ケースとして二次利用ができる点を魅力として謳えます。
最適なクリアケース素材をご提案いたします
クリアケースは商品の魅力を最大限に引き出す重要な役割を担っています。また中身の商品だけでなく、店頭までの配送方法、展示環境によってクリアケース素材の選択が変わってきます。当社では、お客様の商品の特性や販売戦略に合わせた最適なクリアケースのご提案をしています。