環境配慮型パッケージに使われる紙素材とは?
商品のパッケージを検討する際、忘れてはいけないのが「環境への配慮」です。プラスチック使用量の削減、再生可能な資源の活用、リサイクルしやすい素材選びなど、企業のパッケージづくりには見た目の美しさだけでなく、環境に対する姿勢を伝える役割は今や当然のように求められます。環境省も、従来の3RであるReduce、Reuse、Recycleに加え、再生可能なエネルギーや資源・素材を使用するというRenewableの考え方が重要になっていると紹介しています。
その中で注目されているのが、環境配慮型の紙素材を使ったパッケージです。さらに素材の選び方によって、ナチュラル感、高級感、清潔感、やさしい印象など、ブランドイメージを表現しやすい点も魅力です。今回は、環境配慮型パッケージに使われる紙素材としてよく耳にする混抄紙やFSC認証紙についてご紹介します。
参考:環境省「3R+Renewable」 | Reduce・Reuse・Recycleの3Rに加え、再生可能な資源へ替える「Renewable」の考え方について紹介されている参考記事です。
環境配慮型パッケージに使われる「混抄紙(こんしょうし)」とは
環境配慮型の紙素材として、まずご紹介したいのが「混抄紙(こんしょうし)」です。混抄紙とは、紙の原料となるパルプに、植物由来の繊維や食品・繊維などの製造過程で発生する副産物を混ぜ込んでつくられる紙のことです。通常であれば廃棄されてしまう素材を紙の一部として活用できるため、環境配慮型パッケージの素材として注目されています。また、混ぜ込む素材によって紙の表情が変わる点も、混抄紙の大きな魅力です。
こうした特長を活かし、実際にお客様からのお問い合わせやご提案・採用につながった実績のある混抄紙の中から、パッケージ素材として活用しやすい3種類をご紹介します。
バガス紙
バガス紙とは、サトウキビから砂糖を搾ったあとに残る繊維「バガス」を原料の一部に使用した紙です。木材資源の使用を抑えながら、廃棄される素材を有効活用できる点が特長です。自然な色合いとやさしい風合いがあります。
バガス紙の実績紹介はコチラ(内部リンク 実績ページ)|環境に配慮した製品には環境に配慮した包材を使用したい!

サーキュラーコットンペーパー
サーキュラーコットンペーパーは、回収されたコットンを配合してつくられる混抄紙です。アパレルや繊維製品の製造時に発生する端材や断裁くずなどを紙の原料として再資源化しています。コットン由来のやわらかな風合いがあり、ナチュラルでやさしい印象を表現しやすい点が特長です。

小豆殻CoC
小豆殻CoCは、小豆の殻を混抄してつくられたファンシーペーパーです。小豆は赤飯や和菓子など日本の食文化になじみの深い素材であり、紙に混ぜ込むことで、落ち着いた色調や温かみのある質感を表現できます。

商品づくりの過程で生まれる素材を紙に混抄することも
混抄紙は、既製の素材を選ぶだけではなく製紙や印刷・加工のテストを行ったうえで問題がなければ、お客様の商品を製造する過程で発生する副産物や、通常であれば廃棄されてしまう素材を紙に混抄できる可能性があります。たとえばチョコレートブランドであれば、チョコレートの製造過程で生まれるカカオの殻を紙に混抄し、その紙をチョコレートのパッケージに使用することで、ただ単に「環境に配慮しています」と説明するよりも、チョコレートブランドならではの資源循環の取り組みとしてアピールすることができます。結果として、環境寄与だけでなく、売り場での差別化や、選ばれる理由づくりにもつながります。

FSC認証紙とは
環境配慮型パッケージを検討する際、混抄紙とあわせて注目されるのがFSC認証紙です。FSC認証は、適切に管理された森林を認証するFM認証(Forest Management認証)と、認証原材料をサプライチェーン全体で適切に管理・追跡するCoC認証(Chain of Custody認証)を通じて、責任ある森林資源の利用と透明性ある調達を実現する国際認証制度です。

FSC認証製品として販売・広告宣伝を行うためには、原則としてFSC CoC認証(Chain of Custody認証)の取得が必要です。認証原材料の加工・流通・販売の過程において、CoC認証を取得していない事業者が介在した場合、当該製品はFSC認証製品として取り扱うことができません。当社は2023年8月にFSC CoC認証を取得し、原材料の調達から加工・製造までを適切に管理した上で、FSC認証製品としてご提案できる体制を整えています。FSC認証紙を使用したパッケージは、環境配慮を消費者にわかりやすく伝えられるだけでなく、企業として持続可能な事業活動に取り組む姿勢を示すことができます。
お客様の商品に合わせて環境に配慮した素材選びから形状設計、印刷のデザインにいたるまで総合的に提案いたしますので、オリジナルパッケージ製作をご検討の際はぜひご相談ください。