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紙の「坪量」とは?パッケージに使う紙の厚さと強度を解説

2026.09.24
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さまざまな形状の紙パッケージと坪量のイメージ

パッケージの仕様書や制作事例を見ていると、紙の仕様を表す数値として「270g/㎡」「350g/㎡」「400g/㎡」といった表記を目にすることがあります。ハコスグの制作事例でも、使用した紙を紹介する際に「コートボール350g/㎡」などの表記を使用しています。

この「g/㎡」は、紙1平方メートルあたりの重量を示す「坪量」という単位です。数値が大きいほど、一般的には紙に厚みやコシが生まれ、しっかりとした質感になります。しかし、坪量は紙の厚さや強度を直接示す数値ではないため、「350g/㎡の紙は実際にどの程度の厚みなのか」「どれくらいの重さの商品に対応できるのか」と疑問に感じる方も少なくありません。

今回は、パッケージづくりで使用される「坪量(g/㎡)」の基本的な意味から、紙厚との違い、坪量ごとの厚みの目安、商品の重量に応じた用紙選びまでを解説します。実際のパッケージ事例も交えながら、目的に適した紙を選ぶためのポイントをわかりやすく解説します。

紙1㎡あたりの重さを表す「坪量」

1㎡の紙の重さを量り坪量を示すイメージ

紙1㎡あたりの重さを表す単位を紙業界では「坪量(つぼりょう)」と呼びます。

たとえば、270g/㎡、310g/㎡、350g/㎡、400g/㎡といったように、紙の種類ごとにさまざまな坪量が用意されています。基本的には、同じ種類の紙であれば、数字が大きくなるほど厚く、しっかりとした紙になっていきます。

ただし、ここで注意したいのが、坪量はあくまで紙の「重さ」を表すものであり、「厚さ」を直接表しているわけではないという点です。
つまり、同じ350g/㎡の紙であっても、紙の種類や密度、製造方法などによって実際の厚さは異なります。たとえば、密度が高く締まった紙と、ふっくらとした風合いの紙では、同じ坪量でも厚さが異なる場合があります。

そのため、「今使っている紙が350g/㎡だから、別の紙も350g/㎡を選べば同じ厚さになる」とは限りません。紙を変更する場合には、坪量だけでなく、実際の紙厚や硬さ、コシ、表面の質感なども確認することが大切です。

数字が大きければ、丈夫なパッケージになる?

同じ種類の紙で比較した場合、一般的には坪量が大きくなるほど厚みやコシが増し、しっかりとした印象になります。

しかし、必ずしも坪量が大きい紙を選べばいいというものではありません。

箱の大きさや形状、底の構造、商品の重量や入れ方、輸送や陳列方法など、さまざまな条件によって適切な坪量は異なります。

必要以上に厚い紙を選べば、材料費が上がるだけでなく、折り加工がしにくくなったり、箱の形状によっては組み立てにくくなったりすることもあります。

商品に必要な強度を見極めながら、適切な紙と構造を選ぶことが重要です。

実際のパッケージで使用する坪量とは

前述の通り、紙の厚さは密度との兼ね合いもあるため一概には言えませんが、感覚的な目安としては、パッケージ用途だと270g/㎡はやや薄め、310g/㎡は標準的、350g/㎡はやや厚め、400g/㎡は厚めの紙といえます。

事例1 ランチボックス外装箱

2026年8月に紹介したランチボックスの外装箱では、「コートボール※1 350g/㎡」を使用しています。サイズは、一般的なランチボックスと同程度(約W186×H108㎜)で、中身自体は軽量ですが、商品を見せるために大きな窓を設けたパッケージです。

通常であれば310g/㎡程度の紙でもパッケージとして成立する可能性がありますが、今回は大きな窓を設けることで紙の面積が少なくなるため、強度を考慮してやや厚めの350g/㎡を選定しています。

ランチボックスの実績紹介はコチラ(内部リンク 実績ページ)|環境配慮型の商品にふさわしい、紙製の外装パッケージにしたい

※1 古紙を主原料とした板紙で、表面を白く塗工したもの。一般的な裏ネズタイプでは、裏面に古紙由来のグレーが残ります。安価で、化粧箱や紙箱の定番用紙として広く使われています。

コートボール350g/㎡を使用した窓付きランチボックス用紙パッケージ
大きな窓を設けることを考慮し、コートボール350g/㎡を採用したパッケージ事例

事例2 重量が大きい商品向けパッケージ

別の事例では、約600gある商品を入れるパッケージを紹介しています。このケースでは、「カードA※2 400g/㎡」を使用しています。

さらに、紙を厚くするだけでなく、底部分をワンタッチ底にすることで、重量のある商品を支えられる構造にしています。

重量が大きい商品向けパッケージの実績紹介はコチラ(内部リンク 実績ページ)|重量感のある商品に耐えられる箱がほしい!

※2 表裏とも白く、平滑性や印刷適性に優れた板紙です。美粧性が求められる食品・医薬品・化粧品などのパッケージに使用されます。

カードA400g/㎡を使用した重量のある商品向けパッケージ
約600gの商品に対応するため、カードA400g/㎡を使用したパッケージ事例
重量のある商品を支える紙箱のワンタッチ底構造
紙の厚さだけでなく、ワンタッチ底など箱の構造によって強度を補うこともできます

2つの事例から分かるように、パッケージに必要な紙の厚さは、商品の重量だけで決まるものではありません。また、単に厚い紙を使用すればよいというものでもありません。

箱の形状や窓の大きさ、底の構造などを総合的に考慮しながら、適切な紙の種類や坪量を選ぶことが重要です。

豆知識|アメリカでは紙の重さの表し方が違う?

ここまで「g/㎡」で坪量を紹介してきましたが、紙の重さの表し方は国によって異なります。

日本や欧州では、紙1㎡あたりの重さを「g/㎡」で表す方法が一般的です。一方、アメリカでは「lb(ポンド)」を使ったBasis Weight(坪量)の表記も広く使われています。

これは、Bond(コピー用紙や帳票などに使われる紙)、Cover(表紙やカード、パッケージなどに使われる厚紙)、Book(冊子などに使われる書籍・印刷用紙)など、紙の種類ごとに定められた基準寸法の紙500枚の重量を、ポンドで表す方法です。この500枚を「1 ream(リーム)」と呼びます。

たとえば「20 lb Bond」の場合、Bond紙の基準寸法である17×22インチの紙500枚(1 ream)の重量が20ポンドという意味です。

そのため、アメリカのlb表記を見る場合は、数字だけでなく、どの種類の紙なのかもあわせて確認する必要があります。

商品に合った紙の素材、坪量をご提案します

紙を知るからこそ、商品の用途やパッケージの仕様に合わせた素材選びがあります。ハコスグは、紙商社として培った知識とパッケージ設計・加工の経験を活かし、紙素材・坪量から箱形状まで、商品に適した仕様をご提案します。強度、仕上がり、コストのバランスを見極め、最適なパッケージづくりをお手伝いします。